松井の引退の本当の理由は実はそうだったのですね。知らなかった。
まだ、まだやれると思っていましたが、理由が分かってきました。
2006年、松井が膝をかばうスライディングキャッチしましたね。この肘を損傷したプレーがきっかけでで加速したようにも思っていました。↓
(出所:The New York Times)
ある程度は、筋トレしていたり筋トレのやり方だけなのかと思っていたのですね。
どうして、シーズンを通して、キャンプや自主トレを含めて十分な筋トレをしていかないのか?
このあたりが、ずっと疑問で、知りたいところでした。Business Mediaが伝えたところによると
実際のところ、松井の膝の傷や故障にあったようです。
ジャイアンツ時代に、古傷であった左ひざをかばうため右膝を支えにして使うことで、
かえって、負担が右膝にかかり、さらに右ひざを故障することにつながりました。
チームメイトからも、ひざの重症が分かるほどで大きな負担がかかっていたのですね。
ジャイアンツ時代からも膝を気にしながらも活躍していったわけです。
それは、2007年、2008年のシーズンオフに左ひざと右膝それぞれ、内視鏡手術が成功して
また、一見ひざが完治してバッティングが好調だと見られているようですが、それは単なる一因なのですね。それ以上に大きな回復の原因があるのです。
2009年に松井がトレーナーを直接雇い、膝まわりのトレーニングを開始することで次第にひざへの負担が減り本来の松井のバッティングにつながったようです。
つまりトレーナーはヒザの痛みの原因が「筋肉の重み」にあると考え、器具を使った筋力トレを
できるだけ控えるようにアドバイスしたようです。
すると、松井の体は軽めの体に変身して両ひざに、かかっていた負担が大きく改善され、ひざの負担も軽減されていきました。
あの、ヤンキースの終盤戦や2009年のワールドシリーズMVPをも決める本塁打の活躍があったのもこの膝の負担を気にすること無くバッティングに集中できたからとも言われてます。
反面、負担軽減と裏腹に筋力トレーニングをしないため松井本来のパワーが急速に落ちてエンゼルスへ移籍後は、2010年の成績は打率2割4分4厘、14本塁打、55打点の成績で本来、松井の持ち味の爆発力が陰を潜めていきました。
膝の負担は軽くなった一方で筋力とパワー力のない体に、松井の体に力をためられずになったからです。それは、バットスピードや俊敏性にも伝わりパワー低下がスランプの長期化に変化してそうした結果にもつながりました。
複数のメジャーの現役監督も松井のスイングがスローになったと口々、異口同音にそう話しています。対戦した相手監督も今のスイングでは相手投手の球種を見極められず、たとえバットでボールを的確にとらえたとしても、打球は全然飛ばないだろうと。
それだけ、総合的な力と筋力は落ちてきていたのですね。ただし、そのまま筋トレを積んでいたら膝が完全にやられ、歩行はおろか選手生命はもっと短かったとも言われています。
それだけに、本人だけでなくチームメイトや、監督を初めその理由を知っているからこそ、各球団も含め、こうした理由からオファーもなく新天地への移籍が決まらなかった理由があったのでしょう。
そうとも知らず、まだまだやれると思い、知らずと松井の苦悩はあったのですね。
本当に、お疲れ様でした。ただ、しばらくは静観しながらも、今後、松井でしか出来ないことが
山のようにあるようも思います。今後の松井も楽しみですね。