「えいえいおー!」って叫んだことがある人、多いかもしれませんね?実は、この掛け声、本当の「勝ち鬨(かちどき)」とは少し違って昔の武士たちが使っていた本物の勝ち鬨は、もっとカッコいいものだったんだよ。日本の歴史に見られる勝利の叫びを見てよう!
勝ち鬨(かちどき)の本当の姿:意外な歴史の裏側
勝ち鬨って、ただの勝利の叫びじゃないんだ。実は、れっきとした武家の儀式だったんだよ。
- 本当の勝ち鬨:大将が「えい、えい、えい」と3回叫ぶのが正式、家来たちが「応(おー)」と答える
- 場所:なんと東向きに馬に乗って行うんだ!
- 持ち物:右手に勝栗(かちぐり)、左手に扇子を持つ
え?勝栗って何?それは、勝利を祈願する縁起物なんだ。
武士たちは細かいところまで気を使っていたんだね。
凱(がい)との違い:同じ勝利でも使い方が違う?
「凱」という字を見たことはあるかもしれませんね。
実は「勝ち鬨(かちどき)」とよく似た意味を持つんだけど、使い方が全然違うんだ。
- 凱:より格式高い表現で、本や歴史書でよく見かける、凱歌や凱旋(がいせん)戦いに勝って帰ること。
- 勝ち鬨:日常的に使う言葉で、実際の声や叫びを表す
面白いのは、「凱」には「やわらぐ・楽しむ」という意味もあるんだ。昔の人は、勝利の後には平和が来ると考えていたのかもしれないね。
戦いの前と後:叫び方で分かる勝負の行方?
戦いの前と後で、叫び方が全然違うって知ってた?
- 戦い前:「鬨の声(ときのこえ)」や「喊声(かんせい)」
- 目的:仲間を元気づけて、勇気を出させる
- 戦い後:「勝ち鬨(かちどき)」
- 目的:勝利を祝って喜びを表す
つまり、「えいえいおー!」と叫んでいるのを見たら、それはまだ勝負が始まる前かもしれないね。勝負が終わった後なら、もっと違う叫び方をするかも?
意外な使われ方:選挙でも勝ち鬨?
選挙で「勝ち鬨をあげた」なんて新聞で見たことない?実は、選挙でも使われるんだ。
- 使われ方:選挙に勝った候補者やサポーターの喜びを表現するとき
- でも注意!実際に大声で叫ぶわけじゃないよ。言葉として使うだけなんだ。
昔の武士の叫びが、今では選挙にも使われるなんて、言葉って面白いよね。
凱の部首几部、鬨の部首は、それぞれ、ひらがなで何と呼ぶ?
凱の部首は、几部。
読み方は、きぼう(きぼう)と呼びます。
一般的には「きぼう」と呼ばれ、几部は「つくえ」や「きにょう」とも呼ばれます。
一方、鬨の部首は、 鬥部。
読み方は、とうぶ(とうぶ)と呼びます。
一般的には「とうぶ」と読みますが、鬥部は「たたかいがまえ」とも呼ばれます。
これらの漢字の部首は、その字の構造や意味の中心となる部分を示しています。
凱の几は机を表し、鬨の鬥は戦いを表すことから、それぞれの漢字の意味合いを理解する手がかりとなります。
もっと知りたい?勝ち鬨と凱のひみつ、勝ち鬨と凱、どっちも「勝った!」って意味なのに、こんなに違うんだ。でも、まだまだ謎がいっぱい。
- どんな声で叫んでいたの?
- なぜ東向きに馬に乗るの?
- 今でも本当の勝ち鬨をあげる人はいるの?
次の記事では、日本の歴史の中に隠れた、勝利の叫びの秘密をもっと探検してみます。