ヤンキース・田中のじん帯部分断裂 PRP療法とは?治療とリハビリの効果は?

ヤンキース・田中 PRP療法

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ヤンキース・田中のじん帯部分断裂で、当面は
PRP療法を受けて治療とリハビリ
専念することが仕事になります。
(写真出所:Yahoo、AP-日刊ゲンダイ)

 

シアトルで、肩、肘の権威が参加する
全米のスポーツ医学整形外科の年次総会に
出席していた他の球団の

 

チームドクターの診察も受けて下した診断と治療
傷は入団前に(見られなかった)あった古傷ではなく、
最近発症した傷とのこと。

 

診察した3人の医師は、
断裂は小さいと診断して、手術は勧めないという、
3人医師の所見が一致したようです。

 

現 楽天の斎藤 隆もドジャース時代、
2008年に右肘に異常を訴え、

 

今回のヤンキース・田中と同様の症状で
じん帯部分断裂を発症しました。

 

当時38歳の斎藤には
トミー・ジョン手術PRP療法
二者択一がありましたが、
斉藤はPRP療法を選択。

 

劇的に良くなるものではなかったものの、
2ケ月余りでマウンドに復帰しました。

 

斉藤隆が言うには、治る・治らないや、
良くなる、良くならないも、
PRP療法は人によるところが大きいと。

 

つまり、田中の受けるPRP療法は、
傷の具合や体、年齢や治療、施術、
リハビリの状態によって症状は変わり、

 

状態や経過、治る、治らないは、
誰もが同じ一定の結果が
出ない可能性があるわけです。

 

PRP(多血小板血しょう)療法とは?

 

血小板には傷治癒組織再生に効果的な
成長因子が多く含み注目されています。
PRPは血小板を高濃度に濃縮した
血漿( けっしょう)のことで、

 

PRPは濃縮しているため、一般の成人の血小板より
通常の3.5~4.5倍程度の高濃度の血小板で、

 

注射など局所に移植して組織再生を図ることを目的に
PRP療法と呼ばれる再生治療があります。

 

成長因子、細胞活性化因子により、
歯科では、歯周病部位に注入することにより病状の改善に、
美容外科では皮膚の活性化の目的で利用されています。

 

じん帯部分断裂の発症の原因は?

 

メジャーは、日本に比べて硬いマウンドと
滑り易い公式ボール、

 

18試合で8回の中4日の登板間隔で、
体や腕、ヒジに負荷がかかり、

 

それに加えて、
実質エース的な存在での役割や緊張感で、
リラックスがなかなかできないことや、

 

日本とは全く違った環境で生活することなど、
様々な見えない影響が時間をかけて
負荷をかけていたことが考えられます。

 

疲労回復しないまま体や腕、ヒジに
負担をかけることなどの影響を及ぼしているでしょうか。

 

トミー・ジョン手術を受けた
松坂大輔や藤川球児も同様でした。

 

そうしてみると、
過去の斉藤隆、松坂大輔藤川球児の事例を見ても、

 

じん帯部分断裂を発症する可能性が高いのは
むしろ必然的で、発症するのは、
もはや時間の問題だったことが伺えます。

 

これから治療は、血小板の密度を高くする治療で、
田中自身の血液を採取し組織を再生させますが、

 

斉藤隆 同様、注射でかなり痛みが伴う、
患部の内部深くに注射するPRP療法
ニューヨークで行う予定。
(田中自身、注射をしてもらった感想は、
そんなに痛くはなかった様子です)

 

仮にうまくいけば最短の復帰で約6週間、
8月下旬の先発登板を目指す
治療+リハビリに専念となります。

 

7年の長期契約の中、最悪手術を受ければ、
復帰までには1年~1年半ですが、

 

それでも完全復帰のためには、時間がかかっても
ちゃんとした治療や手術を望みたいですね!

 

このあたりの調整は、田中本人は勿論、
球団の首脳も体の状態やチーム状況
今後のチーム戦績、後半の追い上げなど

 

色々なことを考慮して、完全な状態で復帰する体勢、
手術も視野に入れていると思われます。

 

治療とリハビリでどこまで痛みなく回復できるか、
また登板した後の状態がどうなるかは、

 

実際、様子を見てみないと
分からないのが本当のところですが、
完全復帰を待ちたいですね!

そして、

日刊ゲンダイと、中日・吉見一起の
トミー・ジョン手術を執刀した
名古屋スポーツクリニックの杉本勝正院長によると、

損傷している場所や程度にもよりますし、
傷痕は残りますけど、たいていは修復します。

 

傷が小さければ、機能自体も元に戻ります。
つまり百の力が出せるようになるということです。

 

プロ野球選手であれば2~3カ月かけて
じっくりと治療した方がよいとは思いますが」

 

100パーセントの力が出るのなら、
最初に手術を受けずに様子を見ていくのがベストですね。

 

次シーズンに持ち越しても、
次の段階で手術に踏み切るほうが
本人にとっても納得できていいわけです。

 

たとえ、治療期間が伸びても。
レッドソックスの上原浩治は2009年6月に、
右肘腱の部分断裂と判明しました。
田中とは損傷箇所は違いますが、

 

復帰まで7週間と言われ、
残りのシーズンを故障者リスト入りして、
今の活躍につながっているわけです。

 

腱と靭帯の違いはありますが、
田中も完治まで仮に数カ月かかっていいなら、

 

今季中は治療とリハビリに専念して、
休んで治すことが最良の防御になります。

まずは、行けるところまで行ってみることですね!

 

また、デイリースポーツによると、
オールスターゲーム本番前日の記者会見に応じた
ダルビッシュが次のように語っています。

 

・これだけトミー・ジョンが出てんだから、
なんでかってことを大事な人たちが
本当に議論しなきゃいけない。

 

・メジャーの中4日の登板間隔は、絶対短い

 

・6人ローテ、僕はそうだと思います。
そうなると投手1人1人の年俸は下がりますが、

選手を守る
んだったら、もう1枠
先発用の枠をつくった方が中5日で楽に回れる。

 

・現在は1試合の球数を制限で、
球数はほとんど関係ないと思う。

 

120球、140球投げても、
中6日あれば靭帯の炎症は全部取れる。

 

・ボールが滑るってことは
ちゃんと持たなきゃいけない。
持つってことはストレスがかかるわけだから、
そこは大きい。

 

大きさも違えば、
最初から変形してるものがあったりする。

 

スプリットは肘に負担がかかるとは僕は思わない。
むしろチェンジアップの方が
薬指がかかっている。

薬指は尺骨につながってるから
チェンジアップの方が関係あるのかな。
フォークは別ですけど、
スプリットはツーシームと変わらない。

 

・投手の筋力トレーニングをやってしまうと
球は速いんだけど、
腕とか胸とかプロテクトできない。

 

スピードが上がって靭帯に対する
テンションがかかるのに腕がプロテクトできないと意味がない。

 

やるんだったら全身やらなきゃいけないし、
やらないんだったらやらない方がいい。

 

メジャー現役で、多彩な球種と豊富な経験から語る
持論には説得力があります。

 

憶測だけではなく、確かにこれだけ多いと、
ちゃんとこのあたりの原因を探りケアしていく!

 

故障者リストに入ってから
原因を探っていては遅いというのが、
ダルビッシュの話から分かってきますね。

 

マー君は、現地時間7月14日にニューヨーク市内で、
PRP療法で患部への注射を開始しました。

今回は、選手間投票1位で選出された
オールスターゲームには参加しませんが、

 

松坂がマー君にエールを送り
自身の体験から、

痛みを我慢できて投げた反面、
たぶん、いいことではないと語っています。

 

しっかり休んで、
松坂がそうであったように、
後に引きずることがないような形をとってほしいとしています。

第一回目の注射をうってもらって、
そんなに痛くないと言っていましたね。

 

 

米メディアは、右肘に負担をかけたのはスプリットの多投!?
として、こぞって報道していますが、

 

ダルビッシュや松坂などの話や
これまで日本人メジャー投手の実例など総合すると、
スプリットの多投が原因でないと思うのです。

 

むしろ登板する環境も
大きな原因につながっている可能性もあるため、
そこを改善できて初めて、

 

長期離脱が避けれないトミー・ジョン手術を回避する
道も拓けていくのではないでしょうか?

 

なかなか、メジャーの環境を整えることは
至難の業であることも事実です。

各球団にとってはとても良いことなのですが・・・。

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