「第2回将棋電王戦」は、世界コンピュータ将棋選手権で好成績を挙げた最強コンピュータと、現役のプロ棋士5人による史上初の団体戦で、これまでプロ棋士1勝2敗1分。
その1引き分けも、現役の塚田九段がまさに執念で持ち込んだ背水の陣の賜。
相手コンピュータの考え方の隙をついたプロ棋士の頭脳将棋の結果とも言えるかもしれません。本当に将棋のガチンコ勝負将棋のプロ九段です!
相手のコンピュータ将棋ソフトも相当プログラムを最強に組立てられて作られていますが、
さらにですよ、
次回の4月13日の最終戦第五局は三浦弘行八段 VS GPS将棋の対局、現役プロ棋士の中でも最上位「A級」に属する三浦弘行八段は、かつて羽生善治七冠王から一冠(棋聖位)を奪ったプロ中のプロ。
ちなみに塚田九段の対戦相手の「プエラアルファ」は第21回世界コンピュータ将棋選手権で優勝したソフトでしたが、なんと、第22回コンピュータ将棋選手権1位で、しかも、東京大学にある800台近くのPCを接続して、演算処理を高め最強将棋ソフトとの直接対決。
演算処理は1秒間に2億8千万手を読む超高速処理。これでは、いくらプロ棋士言えども、
勝てる方がおかしいくらいです。
しかし、最後までプロ棋士の意地で勝利して将棋の奥深さを見せつけて欲しいですね。
プログラムの弱点を突く人間独自の思考とファジーな将棋を展開すればPCの将棋ソフトの論理も崩れる可能性もあるかもしれません。
大いに期待したいところで、最終戦の展開と結果が楽しみですね。と、したところでしたが
東京大学の研究者らが開発したソフト「GPS将棋」が三浦弘行八段に102手で勝ちました。
将棋ソフトの3勝1敗1分けとなって、棋士が将棋ソフトとの団体戦で負けたわけです。最終戦も将棋ソフトの勝ちでした。
2億8千万手の先を読む超高速処理では将棋ソフトが勝つのはある意味分かります。
朝日新聞デジタルによると三浦八段は2013年3月まで戦われた今期順位戦で羽生善治三冠に唯一の黒星をつけて、羽生三冠のA級連勝記録を21で止めた実力派の棋士でもあるのです。
1996年には当時の羽生七冠から棋聖を奪うなど、猛勉強家として終盤の読みの正確さにも
定評があるA級棋士でも敗れるのですね。
三浦弘行八段が言っていたのは、まだ、GPS将棋に余裕や余力を残しているのを感じているようです。凄すぎですね。汗
これを覆すには、よほどの対策と新手を考えてない限りは将棋ソフト・GPS将棋に勝利することは難しいかもしれません。
しかし、将棋の読みを外して勝利する手はあるのでしょうか?
渡辺明 竜王(竜王・棋王・王将)や、森内俊之 名人、羽生善治 三冠(王位・王座・棋聖)
谷川浩司 九段、佐藤康光 九段を含めた、残りの最高峰の現役タイトル保持棋士にも
一度は対戦して欲しいですね。
秘策と対戦練ってからで。それにしても、羽生善治 三冠が言っていたのは1年間対局しないで研究していくでもしないと・・・
その必要性はあると思います。ここは対策して意地を見せて欲しいですね。
第2回将棋電王戦 公式ホームページ