製品やサービスなど、データのサンプリングをとるにしても、調査対象の内容によって、公表データの違い、データの取り扱い方にも随分差が出ることが分かります。
朝日新聞によると、調査会社BCNでは、「iPad」を売る米アップルが初めて首位から陥落したとが発表されました。
BCNデータ→エイスースが12月のメーカー別シェアで44・4%に急伸、アップルは40・1%、
一方、GfKデータ→12月もアップルが首位を維持したとしています。
違いは、BCNのサンプリング数は、調査対象の家電量販店がBCNでは約2400店のデータ数、iPadの入荷が多い複数の大手量販店が含まれていないデータによる発表。
一方、GfKは約4000店、iPadの入荷が多い複数の大手量販店が含まれるデータです。
データーひとつ採るにしても、調査対象製品が含まれる販売先によって随分データーの正確性に違いが浮き彫りになってくるのですね。
アップルは地域ごとの販売台数、iPhoneを供給するソフトバンク、KDDIも、ともに販売台数は公表していません。
iPadなどの販売収集データ自体に、ある意味、もう少し踏み込んだ正確性が欲しいとも言えます。
つまり、大手のヤマダ電機やキャリアデータが含まていないわけですね。
そうした、データを産経新聞では、BCNデーターから記事を引用しているので、データの出所ひとつで、記事の書き方にも違いが出てしまいます。
フリーランスジャーナリスの本田 雅一氏は、データマジックの不思議さを伝えていました。
下記は、yahooサイトのページの一部、データ元の引用先が違うと、記事タイトルも大きく変わります。
(出所:yahoo)
例えば、ヤマダ電機は大型店舗になると、携帯電話と同様、アップルの専門ブースを設けているので、そうしたデータも加味したいところでしょうか。
選挙の出口調査とは、また違った意味合いがあるわけですね。
また、朝日新聞デジタルでは、
2016年のタブレット端末のシェアは変化していく予想も。
(出所:朝日新聞デジタル)
ウインドウズのシェアが現在の、2.9%から、2016年には、10.3%と約3倍のシェアをとることを予想していますが・・
予測も各社製品の出方によって変化はしていくでしょうが、アップル、グーグル、ウインドウズの変化にも注目ですね。
BCN http://www.bcn.co.jp/
BCNランキング http://bcnranking.jp/
GfKサイト http://www.gfkrt.com/japan/index.jp.html
ITmedia http://www.itmedia.co.jp/keywords/gfk.htm
記事は、人それぞれの思いで、いいと思いますが、公表する専門会社データは、常に収集データの追加やサンプリングを改善したりして、一方に偏ることなく、より製品やサービスを正確に反映するカタチやデーターであって欲しいですね。